小津 航
1991年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
淡く明るい色彩とシンプルで優しい筆遣いによって表現される作品は、ゆったりとした画面構成とも相まって見る者に癒しと安らぎを与える。
西洋と東洋で異なる美的感覚や表現方法に着目し、両者を掛け合わせることで全く新しい絵画のあり方を模索している。
身近なモチーフをアトリエの床上に配置した〈on the ground〉シリーズでは、西洋の静物画において卓上という限られた空間に存在していたモチーフを、日本的なゆったりとした“間”の中に表現することに成功している。
2021年にパリで開催された展覧会でさらに好評を博し、国内外から注目を集める期待の若手作家である。