村本 真吾
1970年石川県に生まれる。東京藝術大学大学院工学科漆芸専攻。奈良時代より伝えられる脱活乾漆技法という仏像制作の技法に精通。その技法と竹・漆の素材が相まって、艶やかな表面、美しい形状そして宙を浮遊するかのような軽やかさを作品に融合する。竹をしならせながら布を張り、成形し、漆を施すと、偶然と必然が調和し美しい曲面が生まれる。幾重にも塗り重ねた漆は磨かれるほどに艶やかで瑞々しい光沢を放ち、豊かな表情が生まれる。枝葉などの自然界の姿に触発された造形を旨とし、自然と人間の共存・共生の表現を探求している。