隗 楠(ウェイナン)
1994年中国、北京市に生まれる。京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工領域博士後期課程修了。素材に皮革を用いて、造形の独自性や生命力など漆芸の新たな可能性を引き出している。作品は、革を引っ張り、皺を付ける制作過程の中で出会う偶発的な美しい曲面を漆で留めることにより、異彩を放つ豊かな造形を生み出す。色は漆を代表する艶があり奥深い黒とパワフルな赤を基調としている。革のしなやかさと漆の輝きを活かし、自然の美しさや力強さを作品に込め、花の開花や水の動きなど自然の神秘とエネルギーを表現している。