智内 兄助

ギャルリーためなが大阪におきまして、「智内兄助 展」を3月13日（金）から４月12日（日）まで開催する運びとなりました。展覧会前日、３月12日（木）には作家 智内兄助を囲みレセプションを開催いたします。
本展の為に描かれた渾身の力作、約３０点をいち早くご高覧いただければ幸いです。

智内 兄助（ちない きょうすけ）は1948年愛媛県に生まれました。東京藝術大学大学院にて油彩画を学んだ後、1980年代には和紙にアクリル絵具で描くという、日本画と洋画との境界を越えた革新的な様式を確立しました。これにより、智内の幻想世界は華麗にそして無限に展開し、日本の伝統美である衣装文様や花鳥風月が彩る智内独自の優美な芸術を誕生させています。

2000年以降は活動の場を海外へと広げます。ギャルリーためながフランスにて開催した初個展を機に、大コレクターであるロスチャイルド家の蒐集が始まり、たちまちヨーロッパの多くのコレクターを魅了してゆきます。昨年秋より開催されましたロンドンの個展でも大絶賛を浴びるなど、海外でのより一層の活躍が期待されております。
今展でご紹介する「Utopia(ユートピア)」無可有郷（自然のままで、何の作為もない理想郷）と題された作品では、近年取り組んでいる花々、そして山々という日本人の原風景に迫ります。永遠なる四季の中に百花咲き誇り、蝶が優雅に舞う理想郷の世界をご堪能ください。