生誕120年 荻須 高徳
TOKYO
開催概要
今年11月30日に生誕120年を迎えることを記念し、画廊創業時から画家の最期まで独占契約を結び、支え続けた画家、荻須 高徳(1901-1986)の展覧会を開催いたします。
「私は壁の美しさを長い間追求してきたし、今後も追及していくだろう。」と語り、歴史や人々の生活の染み込んだ壁を穏やかさや静寂さを備えて描いた荻須の作品は、日本人はもちろん、ヨーロッパの多くの人々を魅了しました。
パリ市内の風景画を好んで描いたその作風は、初期は佐伯祐三を思わせる荒々しいタッチのものが多いが、徐々に大胆な構図を温かみのある色調で描く彼独自のスタイルを確立し、今日まで愛され続けています。
フランスのシラク元大統領は「最もフランス的な日本人」だと彼を称しました。
爲永が主催した、世界各国の有望気鋭作家を東京に集めた「国際形象展」(1962-1986)では、創立同人として1962年の第一回から全24回出品。1971年3月にギャルリーためなが 東京店にて開催した「荻須高徳 新作小品展」では6年ぶりの日本帰国、1982年2月にはギャルリーためなが パリ店にてカタログ・レゾネ「オギス・リトグラフ」の出版を記念した「荻須高徳全版画集展」を開催するなど、
荻須の暮らすパリを拠点にした世界ヘの発信はもとより、生地である日本への紹介に意欲的に取り組むなど、この50年の間にさまざまな形で多くの作品をご紹介してまいりました。
5年ぶりの個展開催となる本展では、荻須が愛し、温かな眼差しで捉えて描いたパリ市内の風景画、約35点を展覧いたします。
生誕120年というこの節目に、静かで趣深い作品の数々を是非ご堪能いただきたく、ご案内申し上げます。
アーティスト紹介
会場情報
- ご好評につき、12月19日(日)まで延長開催 -
東京都中央区銀座7-5-4開廊時間
月-土:11:00 – 19:00 日・祝:11:00 – 17:00